michan-blogの日記

誰かの役に立てるといいな

マネジメントに必要なことって意外なこと!

私がこれまで各業界でスーパーパイザーやエリアマネージャーを経て経験してきたことをもとに、マネジメントをするうえで最も大切なことをお話したいと思います。よくあるマネジメント本やコーチング本などと異なる内容になると思いますが、私が日々実践していたことを中心にお伝えします。

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そもそもマネジメントとは

部下を持つ立場になるとプレイングとは異なる「マネジメント能力」が必要となります。
「マネジメント」ってよく耳にすると思いますが、そもそも何でしょうか?

マネジメント能力とは直訳すると「管理する能力」ですよね。何か物事を管理したり、運営したりする能力になります。

その管理する対象となるのが、「人」や「組織」で、「ヒト、モノ、カネ」の経営資源を使って経営目標を達成させる経営管理スキルというのがいわゆる定義みたいな感じです。


「マネジメント能力」は営業力の高さやスキルの高さに比例しない

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プレイングでの実績が評価されると、ビジネスマンは、マネージャーや中間管理職に昇格していきます。しかし過去に実績を残してきた社員が、マネジメントは全くできないということは良く目にします。営業力や秀でたスキルがあっても「マネジメント能力」はそれに比例しないのです。

上司の立場になってから、思うように結果が出せず、悩まれている方も非常に多いのではないでしょうか?
人を動かすことや組織を動かすことは本当に難しいです。自分の手ですべてやった方がはるかに簡単と思う人も多いのではないでしょうか?


私が気をつけていたこと

◎自分の過去の経験を押し付けない!

過去にすごい功績を残した人間ほど、自分の経験談を話すマネージャー陣は多いですが、それだけではなんの意味もありません。その経験はあくまでもその時代のその人の経験ですので、それがすべてと勘違いして社員教育しているマネージャーは多いです。
マネージャー陣の過去の実績は、話せば話すほど「へ~凄いな~。私には無理だな~」って特に新人や実力を発揮できていない社員は、そうなってしまいます。
時代も、その人の個性もまったく違いますので、ある程度の本質は変わらないにしても、その人その人に合わせて教育することが必要になってきます。

◎上司ぶらない

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役職がついてくると、部下や新人に対してやたらと偉そうに上司ぶるマネージャー陣は多いです。ひどいときはお役所の人間か?というほど目に余るときもあります。「私はそんな偉そうにしていないです」という管理職の方も多いと思いますが、自分自身で気づいていない人のほうが多いのです。

私が実践していたのは、役職が上に上がれば上がるほど低調に低姿勢に、腰を低く、人と接していました。腰の低い人間は高い人間よりも少なからず第一印象はプラスになります。相手との距離も縮めやすくなります。相手も言いたいことが言いやすくなり、聞きたいことも聞きやすくなります。管理職の方々は一度自分の行動や態度を見直してみてください。少しでも横柄な偉そうな部分があると、そういうところほど社員はしっかりと見ています。

◎同一に均等に社員と接する

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例えば30人の部下をもっている管理職がいるとします。その場合、30人全員と同じ接し方、同じ頻度で接していました。誰かだけため口で、誰かだけ高圧的に、誰かだけおちゃらけるといったような接し方をしていると、相手は「私にだけは。。。」とネガティブになる社員も多いです。そういった意味でも一定の接し方、私の場合は誰に対しても低姿勢を基本として接することを意識していました。
意外と社員って、上司の普段の言動や態度、行動を凄く見ています。見られているという意識は必要です。

◎社員ファースト

トランプさんと違って社員(部下)ファーストに接していました。自分のことはすべて後回しにしてでも社員のことはスピーティに対応することを心がけていました。
その分何か自分を犠牲にしてしまっていることもありましたし、残業が増えることもありました。ただ、それだけ社員ファーストに接しても部下にとってみたらそれが普通だと思われる現代社会です。ですから、「これだけ社員のために私はやっている」とか、「これだけやってあげているのに…」という人もいますが、そうではなく、これらはすべて「上司として当たり前の行動」とい意味でとらえてください。

◎自分から社員に挨拶と声掛け

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上司のイメージって、オフィスの奥のほうに座って社員があいさつに来るというイメージはありませんか?
あるいは、通り過ぎると深く頭を下げて相手から挨拶される大手の会長のようなイメージってないですか?
そういう時代はもう昭和で終わっています。今の時代は、自分から挨拶や声掛けを、しかも積極的にしないとダメです。相手にしてもらうのを待っている時代は終わりました。
要は私が言いたいのは、役職が上がれば上がるほど新人の時から今までやってきたことを常に意識していたということです。「あの人偉くなって変わったなあ…」って思われたら終わりだと思います。

◎重役出勤はしない

全国のエリアへ出張に行く機会が多かったですが、その際は誰よりも早く出勤していました。店舗がオープンしてから偉そうに出勤するマネージャー陣も多いですが、私は絶対それはしませんでした。個人的なこだわりなのかもしれませんが、私の基本のスタンスである「低姿勢」「上司ぶらない」を実践すると行動は自ずとこのようになります。

少し話がずれるかもしれませんが、私服で働く店舗の場合などへ臨店する場合は、私自身も私服で行くようにしていました。スーツを着ているだけで一目置かれてしまいますので、そういった細かなところまで気を配るようにしていました。

だからと言ってマネジメントがうまくいくというわけではありません。これも普通の行動だと思ってやっていました。でもこれらを継続して行うことで、徐々に社員からは「あのマネージャーさんは、今までのマネージャ-と少し違う…」って思われるようになってきます。

さいごに

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今回は、私が実践してきたことを中心にお話しましたが、それほど凄いことをしているわけではありません。役職が上がっても常に初心をもって行動していただけなのです。しかし、これを行動することが実は社員にはすごく伝わっていた気がします。さきほどの「今までのマネージャーと少し違う…」と思われ始めてからが本来のマネジメントがスタートしていきます。
その場では、皆さん「わかりました!」って素直に理解したふうになりますが、なかなか言葉だけでは相手の腹の底には落ちないと思ったほうが良いです。言葉の前に自分自身を見てもらうということが必要になってくると思います。