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2020年は花粉が早くから飛ぶので注意!

2020年は花粉が飛ぶのが早い!

花粉症の症状と原因

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花粉症は花粉に対するアレルギー反応が発生する病気です。おもにくしゃみ、鼻水、鼻づまりといった鼻の症状と、目のかゆみ、涙、充血といった目の症状を引き起こします。
また花粉の種類によってはのどや皮膚のかゆみ、咳やたん、下痢や食欲の減退、微熱といった症状を引き起こすこともあります。
花粉が体内に入ると、免疫機能により受け入れられるかどうかが判断され、異物として排除対象と判断されると、花粉を攻撃する抗体が作られ、花粉を体外に出そうと抵抗するようになります。
この抗体の働きがアレルギー反応であり、花粉を体外へ出そうとする行動がくしゃみや鼻水、涙という形で現れるため、花粉が体内にある限り、それらの症状が止まらなくなってしまうのです。

花粉の種類

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花粉症を引き起こす花粉は、日本では約60種類あると言われています。樹木から出る花粉だけでなく、草花から出る花粉も含まれています。また地域や季節によって飛散する花粉の種類が異なり、人によってアレルギーの原因となる花粉の種類も様々です。
もっとも有名な花粉はスギの花粉です。東北から九州まで広い範囲に存在し、日本中で最も多くの花粉を振りまいています。
例年、ピークは2月中旬から4月下旬の約2か月間で、花粉症の代名詞といえるほど強烈な症状を引き起こす樹木です。スギ花粉が収まるころに出てくるのがヒノキです。3月末から5月初旬に飛散のピークを迎えます。スギほどではありませんが、飛散量はかなり多く、スギ花粉と併発させている人も多い花粉です。
樹木に比べると飛散量は少ないものの、年間通じて花粉を巻き続けるのがイネです。
12月から1月以外はほぼ飛び続け、春から夏にかけて飛散量を増加させます。
そのほかにも秋口にはブタクサ、ヨモギといった草花の花粉飛散量が増加しています。

花粉症対策

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もはや国民病といえる存在となった花粉症ですが、症状を和らげる方法をご紹介います。

◎花粉が飛ぶ日を把握する

花粉は特定の条件の日に飛散しやすいため、その日の外出を避けるのも効果的です。夜間や雨の日、気温が低い日は花粉が飛びにくいため、外出する用事はその条件の日に済ませておくのが良いでしょう。
花粉が飛びやすい条件には以下のものがあります。
・気温が高く湿度が低い日
・風の強い日
・前日に雨が降った日
・晴れた日の昼過ぎ
・晴れた日の日没ごろ

◎花粉を体内に入れない

症状を緩和させるために何よりも大切なのは、花粉を体内に入れないことです。
花粉のほとんどは鼻と口から体内に侵入してくるため、その侵入経路をふさぐことが重要です。そのためには花粉症用のマスクの着用は欠かせません。正しく装着することで7~8割の花粉の侵入をふせぐことができます。しかしつけ方を間違えていたり、サイズが合っていなかったりすればその効果は半減します。また、目の粘膜に花粉が付着しないように、花粉症用のメガネをかけることも効果的です。

マスクの装着時は以下の点に注意しましょう。
・顔にあったサイズのマスクをつける
・ノーズクリップの形を鼻に合わせる
・プリーツを伸ばし、鼻から顎まで隠れるようにする
・くしゃみや鼻水で内側が汚れたらすぐに交換する

◎粘膜から花粉を取り除く

マスクやメガネで対策しても100%の花粉を防ぐことはできません。
ある程度は花粉が粘膜に付着してしまいますので、しっかり取り除いておきましょう。
目から花粉を取り除くためには、しっかり洗眼するのがよいでしょう。
しかし、大量の水道水は目を守る役割を持つ涙まで洗い流してしまうため、洗眼薬を使うことをおすすめします。洗眼薬は1日当たりの使用回数が定められているものもありますので、用法を守って使用しましょう。
鼻の粘膜の洗浄には鼻うがいが効果的です。鼻うがいは液体を鼻孔から流し込み、粘膜を洗浄する方法です。しかし水道水などでは浸透圧が体液と大きく異なるため、鼻の奥がツーンと痛くなってしまいます。
そのため快適に鼻うがいをするための準備が必要です。
鼻うがいのために次の準備を行いましょう。
・水道水を人肌程度まで温める。
・0.9%食塩水を作る(1リットルの水に対して9gの食塩)
・先が細くなっているボトルなどで鼻の奥に流し込む。
※鼻うがい専用の液剤も販売されていますので、そちらを利用する。


◎治療薬を使用する

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花粉症の症状を抑えるためには、アレルギー性の症状に適した治療薬が有効です。
症状を抑えるためには、アレルギー反応による症状を引き起こす「ヒスタミン」の発生を抑える「抗ヒスタミン薬」があります。鼻づまりがひどい場合には、血管を収縮させる働きを持つ薬も有効です。
目の症状がひどい場合には、飲み薬だけでなく点眼薬も併用すると良いでしょう。
残念ながら花粉症の症状を完全に抑える薬はありませんが、症状を適切に軽減させるため、花粉症のそれぞれの症状に合わせた薬を選ぶようにしましょう。

◎治療を行う

花粉症のようなアレルギーの根本的な治療法に、「アレルゲン免疫療法」があります。
アレルゲンを含む治療薬を適切に摂取することで、アレルゲンに体を慣らし症状を緩和もしくは完治させることが期待できます。
スギ花粉に対しては舌の下から薬を摂取する「舌下免疫療法」があります。
スギ花粉のシーズン以外の季節も継続してスギ花粉の抗原を摂取していきます。
また近年では「レーザー治療」も注目されています。
アレルギー反応を起こす鼻の粘膜をレーザーで焼き、アレルギーを起こす場所を減らすことで症状を緩和させる治療法です。
体質を改善するものではないため、粘膜が回復することで再び花粉症の症状が現れるようになりますが、一度の治療で2年ほど効果が持続し、再治療を受けることも可能です。


花粉症におすすめの食べ物

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花粉症はアレルギー反応のため、体の免疫力を高めることで抵抗力を上げ、アレルギー反応を抑えることが期待できます。

◎乳酸菌

免疫機能をつかさどる免疫細胞の約60%は腸に集中しているため、腸の環境を整えることが正常な免疫機能の活動につながるのです。
また、白血球の中に含まれる免疫細胞「Th1」「Th2」のバランスが、花粉症の発生に深く関わっています。
この2つのバランスが取れていると免疫機能が正常に働きますが、花粉に反応する「IgE抗体」の産生に関わるTh2が多くなると、アレルギー反応を引き起こす「ヒスタミン」を発生させやすくなるのです。
乳酸菌は腸内環境を整える働きが知られていますが、免疫細胞のバランスを整える働きも持っています。
Th1とTh2のバランスを保つことで過剰なIgE抗体の産生を抑え、ヒスタミンの発生を抑えるよう働きかけてくれるのです。
乳酸菌の代表的な食品としてヨーグルトやチーズ、味噌、キムチなどの発酵食品が挙げられます。

◎食物繊維

免疫力を高めるためには食物繊維をとることも効果的です。
食物繊維は腸内環境を整える働きだけでなく、乳酸菌などの善玉菌のエサになるため、腸内を整える善玉菌の増加をうながしてくれます。
善玉菌の増加は、アレルゲンとなる花粉の吸収を抑える「IgA抗体」の増加にもつながるため、積極的な食物繊維の摂取が花粉症の症状を抑えることにつながります。
花粉症を悪化させないためにできること


花粉症の症状を緩和させるために

これまでに紹介した対策に加え、生活習慣を見直し免疫力を向上させることで、花粉症の症状を抑えることができます。

◎バランスのとれた食事

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すでに紹介した乳酸菌と食物繊維の摂取も含め、栄養バランスのとれた食事をとることが免疫力の向上につながります。
特に脂質のとりすぎは善玉菌を減らす悪玉菌を腸内に増やすことにつながるため、脂っこいものや肉類はとりすぎないように注意が必要です。
また香辛料など刺激の強い食物は、鼻の粘膜を刺激するため、アレルギー反応を促進させる恐れがありますので、摂取は控えるようにするのがよいでしょう。

◎アルコールを控える

アルコールも花粉症のアレルギー反応を悪化させる恐れがあります。
アルコールを分解するときに発生するアセドアルデヒドは、アレルギー症状のもとになるヒスタミンの発生を促してしまいます。
また、アルコールは血管を拡張させるため、鼻の粘膜の浮腫みや鼻づまりを促進させてしまうので、花粉症の季節はアルコールの摂取を抑えることが必要です。

◎タバコを控える

同様にタバコもアレルギー反応を悪化させる要因の一つです。
タバコの煙は鼻の粘膜を刺激するため、鼻の症状を悪化させます。
タバコの煙は喫煙する本人だけでなく、周囲への受動喫煙の影響も大きいため、普段以上に花粉症のシーズンはタバコを控える(または禁煙する)ように心がけるのがよいでしょう。

まとめ

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花粉症は今では日本人の25%が発症しているという国民病であり、今なお人数は増加しています。一度発症すると治療は簡単ではなく、完全に治すことは難しいといわれています。しかしアレルギー反応がでる花粉のシーズンに適切な対応をし、免疫力を高めるよう習慣を身に着ければ、その症状を緩和させることは十分可能です。
次の花粉症シーズンに向け、今から生活習慣を見直し免疫力を向上させ、快適なシーズンを過ごせるよう対策を進めていきましょう。

 

参考文献:JWAニュース | 日本気象協会