michan-blogの日記

誰かの役に立てるといいな

マネジメントは緻密さが必要!

 前回マネジメントについて私が実践してきた大切なことをお伝えしましたが、今回もさらに具体的に大切なことをお話したいと思います。

緻密さとは何?

緻密さという言葉を使ったのは、細かな努力や行動、言動がマネジメントでは必要だからです。売上だけを細かくチェックしても、適当に人と接していては人のマネジメントはできません。おそらくそれで運営ができているのは、たまたま問題が起きていないだけかもしれません。
今回は、私がどのような緻密な努力をしていたかをまとめたいと思います。

 

◎こまめにLINEやメール、電話で連絡をする

f:id:michan-blog:20200221153652j:plain

遠隔で毎日会うことができないスタッフや店舗のスタッフには、こまめにメールやLINEでコミュニケーションをとっていました。仕事の話を中心に、仕事以外の話は相手に合わせておこなっていました。

オフィスで毎日顔を合わせるスタッフは直接声をかけることもできますし、顔や表情も見ることができますので、LINE等を使用する必要がそれほどありませんが、そうでない場合は、LINEやメールが生きてきます。

普段から何らかの手段でコミュニケーションをとることで、相手の近況や不満、考えていることなどが自ずとわかるようになり、さらに、各個人の困ったことや意見、考えを自然に吸い上げることができるようになります。

上司に直接は言いづらいこともLINEでは言いやすいというスタッフも多いですし、何気ない会話のなかの延長で意見を聞くこともできるようになります。

聞かなくても相手から相談事や意見がでてくるようになればOKだと言えます。

しかし、執拗にプライベートに踏み込むのはNGです。あくまでも仕事ですので、そのあたりが相手に合わせてバランスをとることがすごく大事です。

 

◎具体的にLINEでどのような話をするのか?

f:id:michan-blog:20200221153538j:plain

私が行っていたのは、節目の挨拶や声掛けが中心でした。

「お疲れ様」「来月もよろしく」「体調は?」「無理をしないように」「ありがとう」などの声掛けをするだけでも立派なコミュニケーションです。

これを毎日すると相手もうんざりしますので、定期的に行うことでつながりを持つということがとても大切です。

ちなみに私は毎年、年末には一年の総括として各社員にそれぞれのメッセージと年始には私自身の指針や意気込みを伝えていました。あえて個別に伝えることで全体に発信するよりも気持ちも伝わりますし、他の管理職とも差別化を図ることができます。

 

◎毎日社員の表情や顔色、目力、声のトーンはチェックする

f:id:michan-blog:20200221154012j:plain

特に朝の表情や顔色、声のトーンは毎日意識してみていました。もちろん朝から元気いっぱいの社員も多くはないですが、いつも見ていると変化に気づくことができます。

いつもより元気がないのか、目が充血しているのか、体調が悪そうなのか、すぐに分かります。もちろん毎日顔を合わさない社員についても、会える時には必ずチェックしていましたので、変化に気づくことができます。

体調管理のためにチェックするというよりは、「何か悩みを抱えていないか」「モチベーションが下がっていないか」「ネガティブになっていなか」などのバロメーターにしていました。

早いうちに解決してあげることが大切ですので、特に店長や施設長などの店舗責任者には意識させていました。

 

◎責任者や中堅よりも新人や末端の社員を意識する

f:id:michan-blog:20200221154133j:plain

管理職になると責任者や中堅とは、自ずと仕事で関わる頻度が高いですが、末端で働いている新人などの社員とは関わりがほとんどないケースもあります。

末端まで意識するというよりは、末端ほど意識するといったほうがいいかもしれません。
そうすることで、新人は「自分にも気をかけてくれているんだ」というモチベーションに変わります。
末端で働く社員ほど、堅苦しい話は抜きにしてラフに接することもひとつの方法かもしれません。

 

◎常に相手の立場に立って考える

各社員を取り巻く環境、売上や成績などをもとに、「今何を思って働いているのか?」「今どのような心境なのか?」など相手の状況を常に想像しながら、私は仕事をしていました。
時には、売上や成績についての厳しいチェックや指示を細かく出したくなることもありますが、相手の状況を考えてあえて言わないということもありましたし、成績が悪い時よりも良いときほど厳しいチェックをするなど、相手の状況を見ながら緻密なコントロールをしていました。

 

◎新しいヒントや気づきを与える

f:id:michan-blog:20200221153600j:plain

社員が悩みを抱えているときや思うような結果がでていないときに、皆さんはどのようなアドバイスをされているでしょうか?

新たらしいヒントや具体策、気づきを与えてあげることができているでしょうか?
目の前の現状を打破するための解決策をすぐに出してあげることが管理職には必要です。

よく部下の愚痴ばかり言う管理職がいますが、部下の責任は上司の責任でもあります。部下の成績も部下の失敗もすべて管理職の責任です。本来の役割というものを忘れてしまっている管理職も多いのが現状です。

 

◎どんな些細なことでも社員からの意見や相談は親身に

緻密な行動を継続してとることで、少しずつ社員から意見や提案、相談などが増えてきます。そんな時こと親身になって聞く姿勢が大切です。

良い人ぶる必要はありませんが、どれだけ忙しくても、どれだけ予定が詰まっていても、どれだけ体調が悪くてもいつ何時も「社員ファースト」です。これを忘れない限り、部下からの信頼や信用度は悪くならないと思います。

社員を甘やかす必要はありませんし、媚びる必要もありませんが、上司ぶる必要もないということですね。


さいごに

緻密さについて少しでも伝わったでしょうか?もしかしたら「こんなことまでしないといけないの?」って思われた方も多いかもしれません。

しかし、ヒトを管理することって本当に難しいです。ヒトを100%管理することは難しいですし、自分の思い通りに動いてくれないのもヒトです。だからこそ、マネージャ-陣の緻密な手腕が必要になってくるのです。