michan-blogの日記

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血糖値を知ることからはじめよう

血糖値を知ることから始めよう

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「血糖値」について皆さんはどれだけご存知でしょうか?
今回はこの血糖値について考えてみましょう。
「血糖値が高いから糖尿病が心配」という方もいるかもしれませんが、厚生労働省が発表した2017年患者調査の概況によると、糖尿病患者数は、過去最多の328万9,000人、高血圧患者数が993.7万人いるそうです。


血糖値ってなんだろう?

「血糖値」は、私たちの体内を流れる血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度のことです。血糖値は、高すぎても低すぎても、私たちの身体に様々な不具合をもたらします。
私たちの身体には、血糖値を正常に保とうとする機能が備わっていて、血糖値を下げるためにはインスリン、上げるためにはアドレナリン、グルカゴン、コルチゾール、成長ホルモンといったホルモンが活躍します。
私たちが栄養を吸収するのは食物からですが、欠かせない栄養のひとつに「糖質」があります。糖質は穀類、イモ類、果物や砂糖などから摂取され、体内に入るとグリコーゲンという多糖類になって、エネルギー源・滋養源として肝臓や筋肉に貯えられます。そこからブドウ糖に姿を変えて血液中に入り、全身の細胞に運ばれます。


血糖値が高いとどうなるの?

食事の後など、食べ物の摂取後は、血糖値が上がります。そのあと、「インスリン」というホルモンが膵臓から分泌され、血糖値を下げる仕組みになっています。
このとき「インスリン」の分泌が足りていないときや機能していないときは、血糖値は高くなったままになります。
血糖値が常に高い状態にあると、血液が濃くなり、脱水状態になるばかりでなく、「糖尿病」や「心筋梗塞」いった病気にかかるリスクが生じます。
特に「糖尿病」は一度かかると完治が難しく、さらに高血糖が長期にわたり持続することで、いくつもの合併症を引き起こします。なかでもよくみられるものに、「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病性神経障害」があり、これらは糖尿病の三大合併症と呼ばれており、いずれも重大な障害をもたらします。


血糖値を下げれば糖尿病予防になる

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適正な血糖値は、空腹時60~110㎎/dl、食後100~140mg/dlと言われています。この値の範囲内ならば正常ですが、もし血糖値が高いという方は、生活習慣を改めることで、血糖値を下げることができます。それは糖尿病の予防にもつながります。
では「血糖値を下げるために生活習慣を改める」とは、具体的にどういうことなのでしょうか?

 
血糖値が高めの人は食生活に注意

1日に必要なエネルギー量を知り、過食・偏食を避け、1日3食、規則正しく栄養バランスのよい食事を摂ることが基本となります。
さらに適度な運動をすることで、新陳代謝が高まり、血液循環がよくなりますから、血糖値を下げるには、たいへん効果があります。食後は血糖値が上がりますから、食後30分から1時間ほど休んだ後に運動するとよいでしょう。まずは、ウォーキングや軽いジョギングといった有酸素運動を、毎日続けることが効果的です。


低血糖とは

一方、低血糖とは血糖値が60㎎/dl以下の状態を言います。食事の量が少ないとき、あるいは忙しくて決まった時間に食事が摂れないとき、空腹で激しい労働や運動を行なったときなどに低血糖になります。
その場合、ボ~ッとして集中力がなくなったり、無気力になったり、イライラして落ち着きがなくなるといった症状がでます。また、ひどい場合、頭痛や吐き気、めまい、冷や汗などの症状が現れ、昏睡状態に陥るなど、危険な状態になる場合もあります。
こうした症状は人によって様々ですが、ふだんから甘いお菓子やスナック菓子、ジュース類や炭酸飲料などの摂り過ぎが原因にもなります
糖質やカロリーの高い食べ物を摂り過ぎることで、膵臓が疲れてしまい、過剰反応などの機能障害を起こしてしまいます。少量のお菓子を食べただけなのに必要量以上のインスリンを分泌したり、必要がないのに出し続けたりして、常に血糖値が下がり過ぎた状態が続いてしまうことになります。これが低血糖症です。

このように血糖値は、高すぎても低すぎても私たちの身体に障害をもたらします。
その予防の第一は、きちんとした食生活です。好きな物ばかりをたくさん食べる食生活は、病気になりやすい身体を作っているのと同じです。
自分の身体をいたわる食生活と、適度な運動を心がけて、適正な値の血糖値を維持できるように、しっかりとコントロールしていきましょう。

 

参考( e-ヘルスネット(厚生労働省))