michan-blogの日記

誰かの役に立てるといいな

片頭痛に悩まされたくない

現代のストレス社会のなかで、片頭痛で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?今回はその片頭痛についてお話します。

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片頭痛とは

病気が原因ではなく頭痛が起きる慢性頭痛の一つ、片頭痛は、脈を打つようにズキンズキンと痛み、動くと悪化するのが特徴です。
頭の左右どちらかの片側が痛む人が約6割、両側が痛む人が約4割とされています。日本で片頭痛がある人は、約840万人と推計され、女性に多くみられます。片頭痛の持続時間は4~72時間とさまざまで、個人やその人の状況によって異なります。
片頭痛は生活に支障を来たしやすい病気です。何故ならば、動くと症状が悪化しさらに痛みが強くなるほか、強い吐き気を覚えおう吐をしてしまうなど日常生活を普段どおり送ることが難しくなるためです。
したがって、予定していた約束をキャンセルしなければならなくなったり、仕事を休まなければならなくなったりします。そういった状況が続くと、本人にとっては大きなストレスになります。
女性患者の約半数は、自身の月経に関連して片頭痛が起こることを自覚しています。月経時の片頭痛はそのほかの時期に起こる頭痛に比べて、持続時間が長い、痛みが強い、薬が効きにくいなどの特徴があります。

 

片頭痛チェック

頭痛が片頭痛かどうかを判断するチェックには、6つの項目があります。

・頭の片側に起こる
・ズキンズキンと拍動性の痛み
・がまんできない・仕事などに支障
・体を動かすと痛みが悪化
・頭痛が起こると吐き気
・光・音に敏感になる


片頭痛の主な誘因

視床下部は、女性ホルモンの分泌や睡眠、食欲などをつかさどっているため、月経や排卵、出産や更年期、寝不足や寝過ぎ、空腹などが引き金になると考えられています。
また、視床下部は自律神経もつかさどっているため、ストレスやストレスからの解放、まぶしい光、強いにおい、人混みや騒音、天候の変化、温度の変化や高い湿度、アルコールなども片頭痛を起こす引き金になると考えられています。

片頭痛の主な誘因)

・月経・排卵
・出産後・更年期
・寝不足・寝過ぎ
・空腹
・ストレス・ストレスからの解放
・まぶしい光・強いにおい
・人混み・騒音
・天候の変化
・温度の変化・高い湿度
・アルコール


こわい頭痛

ただの片頭痛とはちがって、脳などの病気で起こる二次性の「こわい頭痛」もあります。

くも膜下出血

この代表格は、くも膜下出血です。典型的な症状は「今まで経験したことがない突然の激しい頭痛」で、吐き気をともなうことが多く、意識を失うこともあります。
ただし頭痛があまり目立たないこともあり、注意が必要です。ガーンとする衝撃感、気が遠くなる感じや、めまい感などの異変が、いきなり起こることが特徴です。くも膜下出血の多くは、脳動脈瘤という血管のコブが破裂することで起こります。再出血が起こるとより重症となってしまうため、緊急の入院と早急な治療を要します。もしも、いつもと違うなと感じたらすぐに病院で診てもらいましょう。

◎脳動脈解離、脳血管攣縮

最近、脳動脈の解離や、脳血管の攣縮による頭痛がみられることが増えているといわれています。脳動脈の解離は、椎骨動脈という脳の後方へ行く血管にできることが非常に多く、急性に後頭部の比較的強い痛みを生じます。頭痛の性状からは片頭痛や後頭神経痛などと区別することは困難で、MRI検査で明らかになることがあります。大抵は何事もなく数ヶ月で回復しますが、動脈瘤や血管の狭窄をきたし、まれにくも膜下出血脳梗塞を起こすことが知られています。
ウェイトトレーニングなどの運動や感情の昂ぶりに際して突然に頭痛を起こすことがあり、ひとつの原因として可逆性の脳血管攣縮が注目されています。脳血管の攣縮による頭痛は1~3ヶ月で良くなるのですが、症状だけではくも膜下出血などと区別はつかず、頭蓋内の出血や脳梗塞を伴うこともあり得るため要注意とされています。


◎脳腫瘍

脳腫瘍による頭痛は、突然に起こることはあまりなく、数ヶ月から数週間かけて徐々に強くなっていくことがあります。頭痛は朝方に強くなることが多く、頭痛で目覚めたり、起きてしばらくすると改善することがあります。頭痛に手足のシビレやマヒ、眼の見えにくさ、けいれんなどの神経症状を伴うときは、CTあるいはMRI検査がおこなわれます。
また、脳ドックなどで偶然に脳腫瘍がみつかることも、ときにあります。
脳腫瘍がすべて悪性のものということはありません。良性の脳腫瘍の場合、手術せずに経過を見ることもあります。手術が必要な場合、適切な治療を受ければ元の生活に戻れることも多いので、気になる症状があれば早めに受診することが重要です。


自分でできる片頭痛対策

 

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◎まずは安静に

片頭痛が起こったら、まずは安静にしましょう。静かな暗い場所で安静にし、少しでも睡眠をとると症状が落ち着きます。片頭痛が起きているときは、体が敏感になっている証拠です。少しのにおいでも吐き気がしたり、騒がしい場所にいるだけで痛みが倍増したりします。また、階段の昇り降りなどの日常生活動作でも痛みが増します。光にも敏感に反応します。

◎カフェインが効果的

片頭痛が酷いときは、カフェインを含む飲み物を適量摂取することも効果的です。コーヒー・紅茶・日本茶などに含まれるカフェインは血管を収縮する作用があり、痛みの早期に飲むと脳動脈の拡張が抑えられ痛みが軽減する可能性があるといわれています。
ただし、飲み過ぎはおすすめできません。なぜなら、カフェインが切れたところで、今度は血管が逆に拡張してしまい、痛みが逆に出てしまうこともあるからです。片頭痛がするからと言ってカフェインを次々と摂取してもあまり効果がありません。

◎痛む箇所を冷やす

片頭痛の症状をやわらげたいときは、まず痛む部位をタオルなどで冷やすことがおすすめします。患部を温めたり、もんだりしてしまうと、逆効果になることあります。
また、頭痛のあるときは、入浴は控えましょう。

◎市販薬で症状を抑える

痛みがそれほど強くない場合は、市販の頭痛薬で症状を抑えることもできます。早めの処方がおすすめです。

 

参考文献:e-ヘルスネット(厚生労働省)